働いたら負けとは?
フジテレビで放送している番組とくダネ!(月曜日~金曜日 8:00~9:55 )の”ニート特集”で現れた神が残した名言である。2004年9月放送。
その発言をした人はニートの24歳男性。
その後、『働いたら負け』という言葉がネットを中心に頻繁に使われるようになった。
同じ取材の中で、彼は「今の自分は勝ってると思います」とも発言を残している。
このあえて「働かない」行動の奥に、日本政府への深いメッセージがある・・・(?)。
従来から指摘されるように、昨今の労働環境は総じて良好なものとは言えず、特にバブル経済崩壊後を皮切りにその傾向が、特にブルーカラー層に対して顕著に表れてきている。 働いたら負けってなんだぁ~~??
2007年までは全体的且つ、部分的ではあるが経済の悪化に歯止めが掛かりかけて来ていたが、2008年のリーマンブラザーズ証券会社の倒産を初めとした、関連する利用会社がうけた経済的な打撃の一連の流れである リーマン・ショック によって、日本経済は一気に傾いた。結果、派遣従業員の大量解雇、労働環境の悪化、また給与、所得の大幅な減少となって多くの労働者達が一斉に被害を被る形となって現れる事となり、苦肉の策で持ち直した日本経済は一気に一〇年前の状態にまで押し戻される事となってしまうのである。
そして、これらに絶望した若者達は両親に中所得層を持つ者を中心に、「就職しにくい」事を建前とした、労働を放棄した形で生活を行う事に活路を見いだし、多様化する生き方を選ぶことが出来る現代社会において、あえてニートという、一切の価値創造を否定する生き方を選ぶ事となるのだ。
これらの前提を踏まえ、過酷な労働環境や生き馬の目を抜く現代社会に対し、文面だけになりつつある「スローライフ」の社会的な早期実現を訴えると供に、いわゆる「まじめな者がバカを見る」社会機構に対するアンチテーゼとして、特に現代において「働いたら負け」という新しい価値観の創造性を持つ6文字の言葉が成立する事となるのである。
この「働いたら負け」という言葉は、社会を構成する者達から侮蔑的な視線を送られると供に、現代社会に対して嫌悪感を持つ多くの者達から同意と賞賛の声をもって支持されている。
生活保護で生活した方が働くよりも高収入で楽な生活が保障される現在の日本ではある意味ふさわしい言葉になってしまったのは皮肉なものである。
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